2016年7月13日水曜日

今年の本命?ディフェンシブなUSドル買い日経売り

突然の株価暴落に備える必要のある今、リスクオンでも損しづらく、リスクオフでは利益の見込めるトレードがある。それがUSドル買い日経売りだ。為替と株でそれぞれポジションを構築する必要があるが、FXも先物もレバレッジが使えるので資金効率はいい。USドル円買いはスワップもプラスなので、動かなければ多少の利益にもなる。まずは過去データから見てみよう。
f(ex)といきなり関数が出てくるが、exとはUSドル円のことで、f(ex)は200*exー6000で表される関数だ。何故この数字なのかと言えば、それがぴったり当てはまるからだ。バブル崩壊後は為替が円高気味で、株はそれと比較して高かった。その後一度円安が進んでからITバブル崩壊とともに再び円高になったが、株はそれと比べてより大きく下落した。2000年代は日銀のゼロ金利による円キャリートレードの全盛期でかなりの円安であったが、株価は振るわず株安傾向が続いた。それから2007年に向けて株価も上がり為替と同じような水準になり、リーマンショック後はほぼ相関100%と言っていいぐらいで推移している。
そしてこれがアベノミクス以降のグラフだ。為替が株に対して高かったと言えるのは2012年10月から2013年3月までと2014年末から2015年2月までと2016年9月と2016年1月から2016年2月までの4つの時期だけで、他の期間はほぼ株は為替に対して高く推移している。この4つの時期というのは元々株価が低かったりリスクオフが進んで株価が下がった時期と符合する。株と為替の差の上下の振れ幅は低い時でー1500円、高い時で2000円程度である。

特に為替に対して株が高かったと言えるのは2015年4月から2015年8月までの時期で、これはGPIFがポートフォリオ見直しを発表して株を買い始めて株高が進み、株価が一気に押し上げられアベノミクスでの最高値を更新した、まさに株高の頂点と言っていい時期であった。株と為替の不均衡はその後の中国ショックと年明けからの株売りで解消されたが、最近また均衡が崩れ出している。

今年4月以降は為替水準に対して高い株価が続き、それが最近さらに拡大しているのだ。現在先物と為替を見てみるとその差は1500円以上。2015年の夏に迫る勢いだ。英EU離脱後の落ち着きや日本の経済政策金融政策期待に米の景気も悪くないが利上げもしないという状況ではあるが、高値水準であると言える。今すぐ下落が始まるではないにしても、今のドル円のスワップだと1年持てば先物換算で150-200円程度は入ってくるので、早めにポジションを構築しておくのも悪くはない。

ポジションは先物ミニ1枚で考えると、ミニ1枚の売りは株価指数の100倍で、関数の係数が200であるので100*200つまりUSドル円を2万通貨分買えばよい。投資額を200万とするとミニ1枚は160万、ドル円2万通貨は206万ほどになるのでレバレッジは1.83倍。だが、逆相関のポジションを取っているので、見かけでなく実効でレバレッジを見ると1倍に近いだろう。これが今年から来年にかけて大活躍するかもしれないトレードだ。

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