2016年7月11日月曜日

発展途上国支援を考える

バングラデシュで外国人を狙って殺害するという痛ましい事件が起きた。ただこの事件はイスラム過激派が多い中東で頻発しているテロや先進国を狙ったフランスでのテロとは違う側面がある。それは途上国支援をしている外国人が狙われたという点だ。このことをよく考えて今後の国際交流の発展に役立てたい。

テロは許されるものではないが、海外で頑張っている日本人が被害にあったという日本からの視点ではなく、バングラデシュから見た支援はどのようなものなのか。犯人の多くは裕福で高等教育も受けていた。なのに仕事がなかった。一方で、海外からバングラデシュにやって来た外国人が現地人では考えられない高給をもらっていたりもする。バングラデシュの人たちの中には、外国人が押しかけてきて私たちの仕事を奪っている、と思うような人もいたかもしれない。支援など求めていなかったかもしれない。

例えば、都会人が突然田舎にやって来て、「ここはなんて田舎なんだ。高層ビルをたくさん建てて、素晴らしいインフラを整えてあげよう」と言ってきたらどうだろうか。はい、お願いします、ありがとうございますと感謝する人はどれくらいいるだろうか。これは少し極端で悪い例かもしれないが、外から知らない人がやってきて好きなことをやっているということに不快感を覚える人がいてもおかしくはない。それと似たようなことが先進国と途上国の間で起きているかもしれない。

そう考えると、途上国支援は先進国から途上国に人を派遣するより、途上国から先進国に人を招いたほうがよい。バングラデシュのためと言えば聞こえはいいが、JICAがやっているのは日本人の雇用だ。途上国での仕事だが途上国と同じ給与水準では人は集まらないだろう。必然的に給与は現地人より高くなる。JICAで検索すると、「実態」や「利権」といった候補が入ってくる。日本人が外国へ行って仕事をするのが、本当にその国のためになるのか。

それよりも、途上国の優秀な現地人を雇って日本に連れてきて働いてもらい、知識と技能を身につけてもらった上で現地法人を設立しそこで働いてもらったほうがよいのではないか。その人が現地で現地人を雇って事業拡大を目指す。この方式なら、コネクションも出来て現地人と支援者の摩擦も少なくなるはずだ。それが出来ないのは、人材がいないとかこちらから行ったほうが速いとかいろいろ理由があるとは思うが、行って支援するより、来て学んでもらって独立させるのが王道ではないか。

外国のために働きたい、外国に知識を伝えたい、そういった海外志向の強い人にこそ日本のために働いてもらいたい。何故日本ではなく外国のために働きたいのか。その前に日本で出来ることはないのか。日本のために出来ることはないのか。好きなところに行って好きなことをするだけではなく、どうしたら両国の発展につながるのか、どうしたら日本のためにも相手国のためにもなるのか、そういったことも考えてWIN-WINを目指すべきだ。

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