2016年9月12日月曜日

これからを生きる人たちの年収の基準

無能でも高給をもらえる時代は終わり今では有能でも使い捨てられる時代になった。単純労働や簡単な知的労働は機械やコンピュータでも代替可能になり必要なのは一握りの高スキル人材だけだ。儲けたければ経営者か株主になるしかない。そんな日本で生きていくこれからの労働者の年収の基準を3つ紹介する。

他人の年収を知る方法としては国税庁発表の民間給与実態統計調査が有名だ。高額納税者番付はプライバシーの観点から廃止されたが上場会社の役員報酬は公開されている。さらに上場企業であれば四季報に従業員数と平均年齢と平均年収が記載されているので業種ごとの平均年齢や平均年収はある程度推定できる。一般に離職率が高く定年まで勤めるのが難しいような会社は大量採用で初任給が高く平均年齢が若く平均勤続年数が短い傾向がある。業種で言えば金融や不動産やIT関連がわかりやすい。高年収だからと言って生涯賃金が多いとは限らないのである。若くして稼ぎが多い人は天狗にならぬよう特に注意が必要だ。もちろん仕事や働く場所によって給与の相場は変わってくるがだからこそわかりやすい物差しが役に立つ。東京は給与が高いので首都圏勤めなら+100万してもいいだろう。以下が順番にクリアが難しくなっていく3つの基準だ。

1つ目の基準は勤務形態による分類でバイト・フリーターが100万でワーキングプアが200万で正社員が300万となる。バイトなのに200万以上だったり正社員なのに200万以下だったりするなら特殊な要因があったり何かおかしいと思ったほうがいい。これは絶対的な基準で年齢による補正はない。

2つ目の基準は年齢X10万円というものだ。22歳なら220万、30歳なら300万、50歳なら500万といった具合だ。若年世代の給与は無駄に高給取りの団塊世代や厳しい競争を強いられた氷河期世代とは給与テーブル自体が変わってくるので参考にならない。一億総下流時代ではこれぐらいの年収でも満足せねばならない。

3つ目の基準は年齢X1万円を月収とするものだ。22歳なら264万、30歳なら360万、50歳なら600万と基準2よりも多少金額が増えている。これぐらいの年収があれば平均かそれ以上と考えてよいだろう。これらの基準を超えている人ならば次は30歳で500万40歳で800万50歳で1000万と一流企業と呼べるラインがある。

いずれにせよ雇用されるだけでお金を稼ぐには限界がある。そこでお金に稼いでもらう、つまり投資をすることが重要になってくる。月ごとまたは年ごとに決まった金額を投資して将来いくらになるのか計算するのは式があるので簡単だ。将来価値(FV)と現在価値(PV)というのは金融の基礎だ。ちなみに月初または年初にC円投資するのをnか月またはn年続けた場合の将来価値はFV=C*(((1+r)^n-1)/r)*(1+r)だ。例えば年利5%で10年間100万円ずつを投資すると10年後には1321万円になる。投資の力は大きい。最後に全ての基準を一覧でまとめておく。

首都圏なら+100万

基準1
バイト年収100万
ワープア年収200万
正社員年収300万

基準2
年収=年齢X10万

基準3
月収=年齢X1万

さらなる壁
30歳年収500万
40歳年収800万
50歳年収1000万

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