2016年8月7日日曜日

AR・VRの未来はポケモンGOより遊戯王

GPSとカメラを使ったスマホゲームのポケモンGOが人気を博しているが将来的には用途や場所を限定したメガネ型デバイスがより普及するだろう。AR・VRとは何か、それらを使ってどのような展望が描けるか考える。

VRとはVirtual Realityの略で仮想現実という意味だ。ほぼ全てのテレビゲームがこれに当たる。最近ではPlayStation VRやOculus Riftといったものがあるが、マリオだってゼルダだってドラクエだってFFだってVRだ。ポケモンシリーズ自体もVRだが特にイメージしやすいのはポケモンスタジアムだ。さらに絵本や小説、アニメだってVRだと言える。要は自分が入り込める想像上の仮想世界は全てVRだ。

一方ARとはAugmented Realityの略で拡張現実を意味する。こちらは遊園地や観光などで使われ始めているが、簡単に言うと現実を加工して作り出す世界だ。映画やCG合成した映像などはARだと言える。ポケモンGOのようにカメラを通して現実にモンスターを出現させたりするのもそうだ。VRとは逆のベクトルで想像した物事を現実世界に持ち込むのがARだ。

ARとVRは似た者同士ではあるが、入り込む仮想の世界なのか仮想を持ち込む現実の世界なのかという違いがある。ポケモンならGOはARでスタジアムならVRということになる。ここでタイトルにある遊戯王について考えてみる。遊戯王とは1996年から週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品で、作品内に登場するマジック&ウィザーズというカードゲームが有名だ。これは実際のカードゲームとしても発売され今も根強い人気を誇る。遊戯王というコミックの最大の特徴はカードに書かれたアイテムやモンスターが現実に現れることだ。これはARそのものだ。

遊戯王を現実に再現するとどうなるか。例えばスマホをカードゲームのデッキ、メガネ型デバイスをフィルターとして使い仮想世界を現実に出現させることができる。ゲームの中や机の上でやっていた対戦を現実世界で楽しめるようになるのだ。ただこれには人が集まる場所が必要となるので店舗や大型施設、テーマパークなどには向いているがどこでもできるものではない。そこで今度はVRに目を向けてみると、メガネ型デバイスをつけてコントローラを持ちオンラインで相手と対戦するというのが想像できる。さらにはARとVRを組み合わせたMR(複合現実)というものもある。

ポケモンGOのGPSと連動するというのはいいアイディアかもしれないがスマホの小さな画面では没入感が得られず歩きスマホには危険が伴う。決められた用途や場所でスマホのような操作デバイスにグーグルグラスのような投影デバイスを合わせて使うのがより進化した姿だ。ポケモンスタジアムを現実世界でやったり、逆にスタジアムの世界に入り込んだりするような未来も遠くない。

既にゴーグル型のVRデバイスは出回り始めている。ゲームセンターにあるカードを読み込ませて遊ぶタイプのゲームもVRの利用例だ。任天堂のamiiboも現実と仮想をリンクさせるための試みだ。VRで失敗したものとしてはセカンドライフというものがあるが、マインクラフトやドラゴンクエストビルダーズなど新たなサービスが出てきて人気になっている。ゲームや仮想世界に入り込める環境はどんどんよくなっている。この分野ではどれだけ面白く楽しめるバーチャルを作り上げられるかが重要だ。

ARはどうだろうか?こちらは投影デバイスの技術がまだまだなので先は長いかもしれないがARのある世界を考えてみる。ARは現実世界であるのでいつでもどこでもというわけにはいかないかもしれない。観光地に行ったらメガネを渡される。メガネをかけるとガイドが登場し音声とともに案内してくれる。博物館では説明が出て3Dモデルも表示される。もちろん動かしたりも自由自在だ。テーマパークでは空想のキャラクターを登場させたりスタッフやお客が仮想の着ぐるみレイヤーをしたりできる。アトラクションをより深く楽しむことができ新たなレベルの体験になる。車に乗れば速度や標識やナビはフロントガラスに。ショッピングに行けば値札や商品説明が空中に表示され1人1人にバーチャルな店員がつく。着せ替えや試着のできるARはもう存在する。スポーツ観戦では見ている選手のデータがすぐにわかる。サッカーならFKの距離、野球ならストライクゾーンが視界に上書きされ表示される。サバゲーも進化する。道案内もしてくれるだろう。音声認識や音声読み上げ機能と組み合わせればろうの方々向けに人が話したことをリアルタイムで字幕表示したり外国人と話した時に翻訳もしてもらえる。メガネ型デバイスが常用なのか場所限定なのか、1人1台なのか貸し出しサービスができるのかなどARは生まれたばかりだが私たちの生活を便利にしてくれるであろうことは間違いない。

3D技術の進化とともに普及しだしたVRを追いかけるようにARも発展していく。そのうちその境は曖昧になり世界はMRになっていく。Googleストリートビューの中に入ったり再現された過去の世界に行ったりと想像は尽きない。それはホログラムかもしれないしゴーグルかもしれない。プロジェクションマッピングはARの走りだ。ますます発展していくAR・VR技術によってもたらされる新たな世界を楽しみに待とう。

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