このトレードはまだ有効だと思っているが現況を分析しておく。
リスクオフに備えつつスワップで多少の金利を稼いでおくこのトレードだが現在のところ失敗といってよい。こうなった最大の原因は昨年8月に日銀が株式ETFの買い入れを倍増させたことだ。USドル買い日経売りはドルと日本企業の利益の相関を前提としているが日銀政策でそこに地殻変動が起きて為替に比べて株はより高く推移するようになった。相関自体は未だに高く株と為替は似たような動きをするが水準は+1000円程度上がったとみるべきだろう。
株が為替に比べて高いのは大きく分けて株のバブル期、バブル崩壊後の円高期、ITバブル期、アベノミクス前期、現在と5回あるが過去4回はいずれもどこかの段階で是正されている。アベノミクス時の推移から株と為替の差は-1500円から2000円程度と見ていたが日銀の株買いにより上振れが3000円程度まで上がった。このポジションを日銀政策変更前に持っていたなら現在もマイナスであるがこれも持ち続けるならばいつかはプラス圏になるだろう。
より有効であったのは不均衡が拡大した時に入り縮小した時にやめるという小刻みなトレードを続けた場合だ。こちらのやり方ならば短期で先物のロールオーバーも気にしないでいい。不均衡は拡大縮小を繰り返しているので短期トレードが得意ならば何度も繰り返すのもいいだろう。日銀の政策変更というサプライズはあったもののこのトレードが根拠を失ったわけではない。
いずれ為替が高くなり株が安くなるという局面が期待されるので日経平均とf(USD)=200*USDー6000の差がマイナスになるまでは引き続きウォッチしておきたい。
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