2017年4月6日木曜日

森友学園問題における印象操作

追記
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安倍総理が野党の批判をかわすのに好んで使う「印象操作」という言葉がある。国民が(主にネガティブな)特定の印象を持つように操作するという意味で「レッテル貼り」と同時に使われることが多い。マスコミの森友学園問題の報道にはこの印象操作があったように思う。

森友学園の土地不正取得疑惑には大きく3つの追求すべき点がある。それは大阪府の学校認可プロセスと土地の値下げと補助金詐欺の3点だ。ところがマスコミは森友学園を設立しようとしていた籠池氏の運営する塚本幼稚園の教育方針と籠池氏個人の資質、安倍夫妻の森友学園との関わりの2点をセンセーショナルに報じて疑惑の本質を曖昧にしていた。これは印象操作だ。

マスメディアは追求すべき点を間違えワイドショー的に報道していた。すなわち、「子どもたちに政治思想を植え付け偏った教育をして複数の契約書を作成し政府を騙すようなけしからん教育者がいる」といった風な報じ方だ。籠池氏個人をクローズアップすることで安倍総理を叩く糸口としたかったようだ。だが日本には教育の自由があり法に触れるものでなければ何をどう教えようがそれは学校の自由だ。籠池氏は口利きをしてお願いをする側で忖度を期待する側なので彼に聞いても何かわかるはずもない。

安倍総理夫人が名誉校長をしようが寄付をしようがそれも個人の自由だ。安倍総理が「森友学園設立に私か妻が関わっていたら政治家をやめる」と言ってしまったのは軽率だったがもし寄付があり設立に尽力していたとしてもやめる必要はないし開き直って構わない。野党は「嘘つき」とレッテルを貼るかもしれないが不法行為をしたわけでもなく関係を隠していたこと以外に恥じることはない。

マスコミが政権批判や個人攻撃ばかりして必要な追及をしないのはいかがなものか。橋下元大阪府知事時代の私学認可緩和で籠池氏は森友学園設立を目指すこととなった。実績作りを急ごうとしたのか、政治家の介入があったのかなど大阪府の認可プロセスに不手際はなかったのか?陳情も忖度も口利きも贈収賄がなければ許された普通の行為だ。政治家の公務員への働きかけはグレーゾーンかもしれないがそれがなければ行政は動かない。土地の値下げは不正だったのか?そうであれば政治家の不当な圧力はあったのか?それらの部分の報道が少なくマスコミは手を抜いていると言われてもおかしくない。

口利きも値下げも正当なものであれば何の問題もない。マスコミには不毛な印象操作ではなく司法が動くような鋭い追及を期待したい。

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