
グラフを見てわかるように、米国10年債と2年債の金利差(10-Year Treasury Constant Maturity Minus 2-Year Treasury Constant Maturity)がマイナスになるとその後リセッションが予期される。このスプレッドが2015年頃から下落していていよいよ0%を切るかという水準になってきている。逆イールド発生後、すなわち米長短金利差がマイナスになったあとには今のところ例外なくアメリカはリセッションに陥っている。そしてこの指標のいいところは株価が下落する前にシグナルが出ることが多いところだ。

では、逆イールドが発生したらどうすべきなのか。日経平均とイールドスプレッドを並べてみる。1978-1982年頃を例外として、それ以外は日本のバブル景気、アメリカのドットコムバブル、2008年の金融危機と株価が下落する前に長短金利がマイナスとなっていることがわかる。過去のデータからは逆イールド発生を確認したら一旦手仕舞いして株価下落後に買い直すという戦略が有効であったことがわかる。今回がどうなるかはわからないがこれだけ精度が高いと無視はできないだろう。
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